# 統計分析(日本語版) このページでは、アプリ内で利用できる統計手法の概要を説明します。 ## 目次 - [ANOVA(分散分析)](#anova分散分析) - [補足: 多重検定(Multiple testing)](#補足-多重検定multiple-testing) --- ## ANOVA(分散分析) **目的**: 3 つ以上のグループ間で平均の差を検定します。 **このアプリでの ANOVA**: - ANOVA は **各波数(wavenumber)ごと** に実行されます(= 波数点の数だけ検定が発生します)。 - そのため、アプリでは **多重検定補正**(例: FDR)を選択できます。 ### モード(Simple / Grouped) - **Simple モード**: 選択した各 **データセット** を 1 グループとして扱います。 - **Grouped モード**: データセットをユーザー定義のグループへ割り当て、**グループラベル**単位で ANOVA を行います(ML ページと同じグループ設定を共有します)。 ### パラメータ | パラメータ | 既定値 | 説明 | | ------------------------- | -------: | -------------------------------------------- | | `alpha` | 0.05 | 有意水準(閾値) | | `p_adjust` | `fdr_bh` | 多重検定補正: `none`, `fdr_bh`, `bonferroni` | | `post_hoc` | `none` | 追加検定(任意): `none`, `tukey` | | `max_posthoc_wavenumbers` | 20 | 追加検定の波数点数上限(0 で無効) | | `show_mean_overlay` | True | グループ平均スペクトルの重ね描き表示 | | `highlight_significant` | True | 有意な波数領域のハイライト表示 | ### 使い分けの目安 - **2 グループのみ**の場合: 「Pairwise Statistical Tests(ペア検定)」の利用が推奨です。 - **3 グループ以上**の場合: ANOVA を利用し、多重検定補正(例: FDR)を併用すると安全です。 --- ## 補足: 多重検定(Multiple testing) 波数ごとに検定を行うと、検定回数が多くなり、偶然の有意(偽陽性)が増えやすくなります。 - `p_adjust = fdr_bh`(FDR / Benjamini–Hochberg): 偽発見率を制御しつつ感度を保ちやすい(推奨) - `p_adjust = bonferroni`: 非常に保守的(有意になりにくい) - `p_adjust = none`: 補正なし(探索目的以外では注意) --- 英語版(詳細・最新): https://raman-spectroscopy-analysis-application.readthedocs.io/en/latest/analysis-methods/statistical.html